天人統合禮法を体得した先に学ぶことができる酔八仙では、上善如水を体現することを目指します。
「心意体術を統一し上善如水を体現します」と。
この記事では水の性質を表したこの言葉の奥深さに迫ります。
上善如水とは
《「老子」8章から》最高の善は水のようなものである。 万物に利益をあたえながらも、他と争わず器に従って形を変え、自らは低い位置に身を置くという水の性質を、最高の善のたとえとしたことば。
このように、相手によって自分を変容させ、さらには自らは低きに流れて落ち着く様を表した言葉です。
この水の性質を体現することを「水の能」と呼びます。
酔八仙ではこの水の状態を最善として目指し稽古していきます。
しかし、よくよく考えると水には大きく3つの状態があることが分かります。
それが・・・
固体
液体
氣体
です。
固体・液体・氣体のコントロール
水の特性である、温度による形態変化を身体で体現していくわけですが、それぞれ細かく稽古していきます。
固体の稽古では
骨格・筋肉・経絡の3つのカテゴリー
液体の稽古では
可逆・波動・念動
氣体の稽古では
可視・不視・不動
というカテゴリーで徐々に難易度を高めて稽古していくことで、最終的には空間を操る陰陽術のような技も使えるようになります。
これはあくまで稽古システムなので、稽古の量が重要になりますが、しっかりと稽古することで誰でもできるようになるのが武学體術の稽古システムです。
酔八仙では水の特性をさらに八人の仙人の術理を通じて体得していきます。
かなり高度な技術ですが、体得していくことで最終的に「仙人化」することができるようになるのだと言われています。