武術では武器を使った稽古が必ず存在します。

武器での稽古法がない武術は、それは偽物です。

100%武器の稽古が存在します。

武学体術においては、「武学体術の五行錬功による稽古システムと礼の秘伝」でもお伝えしたように、礼を基本とした稽古形態の中で、一番最後に稽古するのが武器術です。

ただ、実際に合戦の場では武器の稽古から入っていたため、より実践的な内容になります。

さて、今回はそんな武器の中でも、匕首(ナイフ)術にスポットを当ててみていきましょう。

匕首の稽古は取り組みやすい

匕首とはいわゆるナイフのことですが、実は稽古で使うナイフはダミーナイフです。

金属であれば身体の反応はほぼ正確に出るので、初心者の頃はあえて危険性の高い本物のナイフは使いません。

そして、今ではインターネット通販などで、2000円以下で購入できるものも多く、日々の稽古に取り入れやすくなってます。

わたし達も日々の稽古や酔八仙の稽古でしばしば匕首を使うことがありますが、持ち運びも便利で、大ぶりな武器と違い取り入れやすいなと感じてます。

匕首の套路

実は、最近の酔八仙ではあまり匕首の稽古はしてませんが、それでも基本的な部分なのでしっかりマスターする必要があります。

匕首の套路の基礎は五行の動きと連動します。

五行とは、木火土金水の5つです。

まず木の動きは、前後の動きです。

次に火の動きは、開閉の動き。

そして土は旋回。

金は上から下へ。

そして水は下から上へ。

この動きを套路としてマスターしていきます。

套路は実際の動きをご覧いただいた方がわかりやすいと思いますので、下の動画内のレノンリー老師の套路を参考にしてみてください。