武学の学びの初期段階でやるのが七要、そしてその次が七勢です。
七要の最後が正中、七勢の最後が中心。同じような意味合いかと思いきや実は大きく違います。
今回は武学の正中と中心の違いについて触れていきます。
正中と中心の違い
結論から言うと、正中は「線」であり、中心は「点」です。
自分の正中という場合はセンターラインのことを意味します。
自分の中心という場合は、概ね丹田付近にある自分の中心点のことを指します。
このように正中と中心は全く違う概念です。
そしてそれは、感覚としても異なります。武術の稽古をしていると、正中感覚や中心感覚をみっちり稽古しますが、これらは似て非なるもの。
正中感覚は自分のセンターライン感覚であり、中心感覚は丹田の感覚に近いかもしれません。
あくまで感覚なので個人個人多少違うでしょう。
正中と中心の感覚を磨いていく
正中にしても、中心にしても身につけて使わなければあまり意味がありません。
そのためには稽古して感覚を体得する必要があります。
武学の稽古会は今では日本中に広がっていて、筆者も千葉県流山市にて稽古会を主催しております。
そういった稽古会で、先輩たちに正中と中心の感覚の違いを教えてもらうのが良いでしょう。
そして、次は自分が正中と中心の感覚を体現できるように稽古します。
稽古を積むことで、徐々に感覚が研ぎ澄まされていくと思います。
使い分けができるようになった時に、自分の世界を創造する感覚が少し掴めるかもしれません。