秘伝とは秘伝の書を読むことで得られる、スペシャルな体験・・・
そんなゲームや映画の世界のイメージが強いのが秘伝という言葉です。
しかし、実際に秘伝とはどういったものなのか、酔拳の達人レノンリー老師が語ってくれました。
秘伝とは
多くの人は秘伝というと、一部の人だけが知ることができる秘密の奥義のようなイメージを持っているかもしれません。
そしてその秘伝を知ることで急に強くなったり覚醒したりすると…
確かに秘伝とは秘密裏に伝承されてきたことを意味しますから、あながち間違いではありません。
しかし、実際にはそれは半分正しくて、半分間違えています。
というのも、レノンリー老師によると秘伝とは・・・稽古法のことを意味するからです。
稽古法が秘伝。ことあるごとに言われます。
つまり、その稽古法を実直に正しく行うことで功夫が積み重なり、いつの間にか達人のような技が繰り出せるようになっているのだと。
だから、門派によっては稽古法を門外不出として門下生にしか見せないところもあります。
それぐらい重要なのが稽古法であり、まさに秘伝なのです。
稽古を積み重ねる時間と情熱の熱量
例えば、何かしらの秘伝の書があって、簡単に達人になれてしまったら・・
それはそれで楽しいかもしれませんが、やはりそのプロセスこそが財産になるので、面白みにかけますよね。
稽古を続けていくことで磨かれていく魂。
その情熱と時間の掛け算で自分の身体に技術が身についていいきます。
その熱量こそが本質であり、身魂磨きそのものです。
何のために生まれてきたのか、その意味を知り、自分の魂を磨いていくプロセスをよりシンプルに体現できるのが稽古です。
目的に向かってまっすぐに進む、その情熱の継続を引き出す稽古こそ秘伝なのです。