站椿功について。
こちらのブログでも何度もお伝えしてきましたが、武術の基礎的な稽古法にして、功夫を練るために重要な稽古です。
そんな站椿功の基本的な立ち方について見ていきましょう。
肩幅と腰幅の違い
まず、基本的な站椿功の立ち方についてですが、肩幅ではなく腰幅で立ちます。
よく武道などの教室で先生が「肩幅で立ちなさい」と指導されることもありますが、実は肩幅というのは不自然な状態です。
もちろん、慣れてくればどの態勢でもできるようになりますが、初心者の方が実践するのは腰幅での站椿功が良いでしょう。
というのも、腰幅というのは人間にとって、ごくごく自然な状態だからです。
歩く時も腰幅で歩くのが自然で、肩幅で歩くとなると、ゴリラのような歩き方になるでしょう。
少なくとも初心者のうちは腰幅による自然な状態、リラックスした状態で站椿功をやるのがおすすめです。
基本的な站椿功の要件
立ち方の基本として、その足幅は腰幅であるとお伝えしました。
それ以外の基本的な站椿功の要件について見ていきましょう。
まず、首と胸をまっすぐにすること。
首が曲がるとエネルギーが切れてしまい、站椿功ではなくなってしまいます。
また胸椎が曲がって胸が窄むとエネルギーが体表まで出づらくなります。まずは基本的に首と胸はまっすぐ伸ばすを覚えておいてください。
そして、仙骨のエネルギーを感じること。
具体的には後から仙骨を押されても動かないような意識をキープすることです。
そして膝を緩めることをはじめ、全身の関節の緊張を緩めること。
これで基本的なセッティングは完了です。
あとは実際に対人でエネルギーをチェックして、相手のエネルギーが自分に戻ってくるかどうかでチェックしあってください。