感情に振り回されるな。

怒りをコントロールしろ。

そんな言葉を聞くことが増えてきました。

感情とは人間の行動の源泉であり、それ自体に良い悪いとかはありません。

ただ、「良いタイミング」や「悪いタイミング」があるので、使いこなせるようになるのが重要です。

感情をコントロールする

例えば、怒りという感情。

これ自体に良いと悪いとかはありません。

しかし、怒りに我を忘れて、重要な商談を商談を反故にするような事があったら、それは良いことではありません。

逆に、怒りを行動力に変えて、さらにより良い世界を創造するための行動につながれば、それは良いことになるかもしれません。

つまり、感情はコントロールできた方が良いわけです。

感情という行動の源泉を捉え、それを主体的に活用すること。

そうすれば、より良い世界を創るために感情が大いに役立ちます。

感情が入ってないパンチは当たる

こと武術に関して言えば、ブルースリー。

映画でのエモーショナルな演技。

もし、感情がなく無味乾燥に相手をいなして倒しても・・・

そこに映画的な感動は全く生まれないでしょう。

感動とは感情の動き。

演者の感情の動きが視聴者に伝わるわけです。

一方で、武術的な要件として、感情が入ったパンチは当たりづらくなります。

それはその感情を相手に察知されてしまうからです。

殴る瞬間の感情の動きを先にキャッチされ、先の先の動きをされてしまいます。

なので、ブルースリーがマスターした詠春拳では、感情がこもってない拳をトレーニングします。

感情がこもってないから、相手に当たルシ、相手をコントロールできるわけです。

そんな感情は使い分けられるようになることが重要だと言えます。

表演武術では感情を表に出す

武術には大きく分けて2つの種類があります。

1つがリアルな武術。

2つ目が表演武術です。

リアルな武術は感情を込めないというのが重要だとお伝えしました。

一方で、表演武術では感情を全面に出して、観ている人にその感情の波を伝えていくことが重要です。

感情が動くことで感動につながり、その表演武術が素晴らしいものになります、

このように使い分けられると、名実ともに武術の達人に近づけるのかもしれません。