酔八仙之術では特に痛みをある程度コントロールできるようにならないと、さらにその先の深い稽古に入っていけません。
それを胆力と言いますが、胆力を稽古するために痛みを感じる必要があります。
痛みを自在にコントロールする
酔八仙では排打功という稽古を通じてまずは痛みのコントロールを体得します。
相手から入ってきたバイオレンスによって、痛みを感じるという現象を分離して認識してコントロールしていきます。
相手から殴られたらそのエネルギーの衝突とそこに付随する痛みや感情を分離して認識します。
そうすると、エネルギーの衝撃に自動的に感情が付随していたことに氣付きます。
次にその感情を分離させるように稽古します。
つまり衝撃と感情を切り離すということです。そうするとエネルギーの衝撃に感情が引っ張られないようになります。
すると痛みもかなり軽減していくことを体感できます。
腕の捻りを無力化する
酔八仙では徐々にバイオレンスの負荷も強めて稽古していきます。
最初は殴られたらエネルギーを無力化していく稽古をしますが、徐々に痛みを感じやすい状況での稽古に移っていきます。
蹴られたり、捻られたり。
そういったバイオレンスを感じながらそこに痛みや感情が付随しないように意識をコントロールしていきます。
「捻らせている」
そういった意識で捉えることである程度コントロールできるようになるので、その意識の濃度を調整して体得していきます。