多くの人は学ぶことの重要性を知っています。

しかし、学びに傾き知識を入れることを重視してしまうと、どんどん循環が滞っていきます。

ここでは稽古と学びについて深掘りしていきます。

仕入れて体得して活用してまた仕入れる

武学では稽古のシステムがハッキリしています。

まずは仕入れ稽古。これがいわゆる一般的な学びにあたります。

仕入れ稽古は割合で言えば1%です。

そしてその次が体得稽古です。身につけていく過程です。割合で言えば36%。

自転車の乗り方を学んでも乗れるようになりません。乗り方を身につけて初めて乗れるようになります。

そして最後が活用稽古。割合で言えば63%と最も割合が高くなります。

これは自転車に乗れるようになったら、買い物に行ったらサイクリングに行って、どんどん使っていく段階です。

つまり、仕入れは活用に至って初めて身を結ぶのです。

仕入れてばかりで体得稽古をしないと滞る

先ほどの通り、仕入れたものが活用にいたるとさらに次の仕入れに行き着きます。

要するに、螺旋状に登っていく段階にあるということを理解したいところ。

螺旋状に成長していく過程で、必要になるものを仕入れて身につけて活用していく。

その循環の中で本質的なことを理解するのが武学の稽古です。

仕入れて、知識をもって「わかったふり」をするのは御法度です。

なぜなら、それは世界になんのインパクトも残せない、なんの価値もないことだからです。

なので、仕入れたらさっさと身につけて使いこなしていくこと。

そうすると加速的に成長を始めます。それが武学の稽古システムです。