武術の稽古は日常が99%です。
レノンリー老師が常々こう口にします。
寝て起きてから1日が16時間ぐらいあるとして、その日常の時間でどれだけ稽古を詰めるのか、それが重要だということです。
日々の稽古に対する真剣さを体現する
物事に真剣に取り組むこと。
それは取り組み方を図る尺度としてある程度機能します。
しかし、今真剣に取り組んでいても、その情熱の炎が継続するかどうかは別問題です。
要するに、ずっと真剣に取り組み続けられるかどうかが重要なのです。
例えば、1日起きてる時間が16時間あるとして、その時間でどれだけ稽古できるでしょうか。
日常が稽古なので日常でもできる稽古をやまもり仕入れても、それをちゃんと日常の場で稽古&活用できなかったらほとんど意味を成しません。
それは真剣さの体現とはほど遠くなります。
そこで重要になるのが、日常稽古の意識濃度です。
時間当たりの稽古濃度を高めるための意識について
例えば、1時間のうちに、日常が稽古であるということを何度思い出すことができて、どれぐらいの稽古が積めるかどうか。
これが単位時間当たり60分常にキープできていれば良いですが、なかなか難しいかもしれません。
それでも30分なのか、10分なのか1分なのか、はたまた10秒くらいなのか。
それによって功夫の積まれ方は劇的に違います。
要するに、日常が稽古であるという意識の濃度が稽古濃度に比例すると言い換えられます。
日常が稽古であることを常に忘れずに、忘れても思い出す頻度を高めること。そして思い出したらちゃんと七要整えたり日常稽古に活用する。
そうすることで日常での功夫量が劇的に増えていきます。