近年では鬼滅の刃が流行り、呼吸について焦点が当たることが増えました。

鬼滅の刃でいう、水の呼吸や炎の呼吸、この様な呼吸法が実は実際に使われていたりします。

映画の中でも、炭治郎が煉獄さんから教授を受け全集中の呼吸で刺し傷を治す描写があったります。

実際に稽古を積み上げ、呼吸を使うことで怪我や疾患の治癒が早くなる感覚も得られたりします。

そんな呼吸についてさらに深く掘り下げてみます。

全集中の呼吸を使えば治癒が早くなるのは本当なのか?

全集中という描写が漫画には出てきますが、それが実際にどういった感覚なのかそれはイメージでしか得られませんが、おそらく武学でいうところの七要が整い、ゼロの状態をさらに深めて究極のゼロに辿り着いた状態での意識の覚醒状態と言えそうです。

要するに、全てがわたしでありわたしが全てであると100%意識覚醒している状態です。

そうすると、自分の体内部の毛細血管でさえ繊細に意識を通わせることができる様になるのではないか。

その状態で呼吸を使い意識をその部位に送り込むことで酸素を誘導する。意識の強弱で送り込む酸素量を調節できるので、その意識の波を繊細にコントロールすることで治癒を早める。

言語化するとこんな感じでしょうか。

これを武術の達人レノンリー老師はサ活(サウナ活学)の時に使っているという。

具体的な呼吸法は、ウッドブレス(木の呼吸)とファイアーブレス(火の呼吸)です。

動画を見てもらうとわかるように、意識的に呼吸を行うことで強制的に酸素を脳に送り込み一時的なトランス状態を創り出すことも可能になる、と。

ただ、これはあくまで個人的な感覚にしか過ぎないので、正しくできているかどうかをチェックする必要があります。

そのためには対人での相対力学検証が必要になります。

全集中の呼吸を正しく身につけるために

呼吸法だから、自分一人でできる・・・

そう思う方も少なくないでしょう。しかし瞑想と同様に一人でやっていると迷走してどんどんズレていく可能性もあります。そしてズレに氣付かずに下手くそがどんどん上手くなっていくという悲惨な結果になりかねません。

ですので、全集中の呼吸を正しく身につけるために対人で相対関係の中で「できている」感覚を身につける必要があります。

具体的には、相手に両腕を押さえてもらった状態で、呼吸を使わずに腕を上げます。

その時のぶつかり感覚を覚えておきます。次に、七要を整えて内部を統合していきます。自分の中でワンネスが体現できたと思ったら、その状態でまずは相手とのつながりを確認します。

フワッとムスビが起こり、相手が動いたらOKです。

その次にその状態のまま、呼吸をします。鼻から息を吸い一度呼吸を止めて、肺に酸素が入ってきたイメージを膨らませます。そしてその酸素を相手との接触点に誘導していきます。

最後に、その接触点に流れた酸素が接触点から相手の身体内部に流れ込んでいくイメージを創ります。

この時に、力を使わずに相手が動いたら呼吸によって意識を誘導することができたということになります。

力で相手を動かしてしまった場合は、最初からやり直して力を使わずに意識だけで呼吸を相手に送り込めるように稽古します。

そうすると、自分の内部での呼吸誘導も正確に行える様になり、全集中の呼吸を身につけていくことが可能になります。そうすれば自律医療として、自分の怪我や疾患をある程度自分でコントロールできる様になります。

ぜひ稽古して身につけて実際に試してみてください。