人間は無意識に自分が正しいと思いがちです。それは無理もありません。
自分の意識が創る世界において自分が主役ですから。
しかしこの世界は相対世界です。自分と同時に他人の世界も共有しています。
そんな中で自分の正しさを主張すれば他者の正しさと干渉することになります。
その正しさと合っていれば問題ありませんが、他者の正しさとぶつかれば争いが起こります。
そして今世界には宗教をベースとする争いがたくさん起こっています。国家間での争いも絶えず起こっています。
正しさとは何なのか?
正しさを生み出すものが悪の権化
正しさをもって他人を攻撃するシチュエーション。最近のSNSでよく見ます。
私の言ってることは正しい。みんなもそう思うだろ?そうやって争いは生まれていきます。
この場合、正義を主張して攻撃する側が明らかに悪ではないでしょうか?
どんなに正しいように見えても、その正義から争いが生まれるのであればそれは悪と言わざるを得ません。
そしてまた、この考え方も悪なのです。
禮法によって自らの内側から悪を追い出す
二つの戈を止める。そんな武の活学である武学では自他不敗を信条としています。
相手も負けないし自分も負けないこと。そんな中に真の調和がある。
相対世界である以上、自分の正しさを主張するのではなく、相手と共に正しさを創り上げること。それが真の世界平和へとつながるのかもしれません。
そのためにはまずは自分の内側から悪を手放しゼロに戻して自然に戻ることが必要かもしれません。
ゼロ化して全てが正しいし、全てが間違えているという一点に立つと全てを統合するエネルギーを体現することができるかもしれません。