武術は武道や格闘技と混同されやすいですが、実は全く似て非なるものです。

ここでは武術と格闘技、武道についての正確な定義づけをみていきたいと思います。

武術家と格闘家、武道家との違い

武術家は武術を体現する人です。

武術とは武=二つの戈を止める術。要するに相手も負けない自分も負けない自他不敗の体現が武術です。

その稽古の前提に五大不確定要素があります。

どこで襲われるかわからない(場所の不確定)

相手の能力がわからない(能力の不確定)

どんな武器で襲われるかわからない(武器の不確定)

何人で襲われるかわからない(人数の不確定)

いつおそわれるかわからない(時間の不確定)

これらのことを前提に稽古するため相手より強くなろうとは決してしなくなります。

ですので、それは人間関係やビジネス、スポーツなど人生の全てに応用が可能です。

一方で格闘技はルールがあります。

そのルールの中で相手より強かったら勝ちます。勝ち負けが前提にありますので、この点は武術と全く違います。

そして武道は武の道。創始者がいて、その人の切り拓いた道。ですので、こちらもルールのようなものが存在します。

柔道の稽古に竹刀を使わないし、剣道の稽古で投げ技は基本的にはやりません。

このようにひとつの型を通して自己鍛錬していくのが武道でしょうか。

真の武術家になる

武術とは武の体現をするための術です。

自分も負けないし、相手も負けない。

争わないことを究極の目標として、殺戮の歴史から出された結論。

そんな武術には真の世界平和を実現するためのヒントがたくさんあります。

そんな理想の未来を真剣にイメージして、真剣に取り組む人。それが真の武術家と言えるのではないでしょうか?

レノンリー老師はそんな真の武術家の1人です。

真剣に世界をより良くしようと活動されていて、尊敬の念しかありません。