格闘技では限界の追求をしていきます。

スピード・スタミナ・パワー。

それはそれで素晴らしい世界観です。

しかし武術は違っていて、限界の追求ではなく、可能性の探求をします。

だから、死ぬ時が最強になるのです。

可能性は常にある

人が創った世界観の中にいると、限界の追求に陥りやすくなります。

わかりやすい例で言えば「お金」という概念が創り出す世界にいると、お金がたくさんある方が豊かで便利な暮らしができて、お金が少ないと貧しくて、不便な暮らしになる。

これはお金という系の中で見るとそういった世界が見えてしまいます。

しかし、お金という概念から出たところで見ると、常に可能性はたくさんあって、お金で買えない素晴らしい経験、五感を通じて感じる感覚や感情。

そう言ったお金に変えられない価値を感じられる可能性は無限に存在します。

系の外に入ってしまうと目に見えなくなるものも、実は視点を変えるだけで見えたりします。

それが可能性の探求であり、常に自分の在り方次第で可能性は開くのだということをまずは念頭に置いて稽古します。

人生は可能性を探求する旅路

一般的なものの見方、固定観念、既成概念でガチガチに決められた世界を生きていると、窮屈で可能性が閉ざされた世界が見えてしまいがちです。

しかし、一歩その系の外に出ると、どれだけ自分に可能性が残されていて、そこにアプローチがかかっていないのかが分かると思います。

人は往々にして、今の自分を基準に未来を想像しがちです。

それは氣付かないうちに自分の思考の枠にはまっているということ。限界の追求モードになっているからです。

しかし可能性探求モードになると、あらゆる選択肢があり、無数の手段や方法があることに氣付きます。

あとはそれを実行するだけの意志とエネルギーがそろえば実体化します。

つまりは、自分がどこを見ているかだけです。

あなたに未来がある限り、可能性は常にあるのだということを忘れないこと。そうすれば可能性は無限大なのです。