この世界には裏で操ってる黒幕がいる。
だからそいつらご悪い。
悪魔だ、悪魔が悪いんだ。
そういって、自分の世界の責任を外に見つけて攻撃する。
いわゆる陰謀論者たちが陥る落とし穴です。
自分の世界に悪者を使ってしまう落とし穴とは
多くの人は自分の世界に痛みや辛さなどを感じながら生きています。
そして、それらは他者によってもたらされていると考えがちです。
要するに、自分の理想の世界をイメージしつつ、それに対して上手くいかないことを悪者のせいに仕立て上げます。
そのことで自分の心の平穏を保つわけですが、ここには大きな落とし穴があります。
それは、自分の世界の創造権を他者であるその悪者に譲り渡してしまうという点です。
自分の世界を悪者に創らせるという皮肉な結果になります。
なぜなら、悪者がいなくなれば世界に平和が訪れるという考え方そのものが、その悪者主体の概念になるからです。
悪者もダチという感覚
悪者を分離して切り離せば離すほど、悪者はより強力になっていきます。
そうではなく、悪者もダチであるという感覚で接することで、初めて世界の再創造のカギが流れます。
例えば、悪者を外側に置いて、その悪者を排除しようとするエネルギーを出したらどうなるでしょうか?
悪者は排除されまいと振る舞うでしょう。
そして悪者はより強力に悪事を働くようになるかもしれません。
しかし、悪者だと思ったけど、ダチだよなぁ。というところに立てればそのダチと一緒に世界をより良い方向に創り直すことができるようになるかもしれません。
なぜなら、それは悪者にとっても悪くない話になるであろうから。
そうやって世界を再創造していく方が、より合理的で調和的な提案になるかもしれません。