禮に始まり禮に終わる。

禮法による究極のゼロの状態の体現。

武術ではそのゼロの体現が稽古のスタートです。

そんなゼロの状態について深掘りしていきます。

ゼロの状態とは極めて普通の状態

普通という言葉、それは「悪い」ネガティブな言葉として印象付けている人も多かったりします。

何の特徴もなく、良くも悪くもない・・・

しかし、武術ではその普通の状態こそ体現したい理想の状態。

相手からとんでもないバイオレンスが入ってきても、恐怖や怒りに犯されそうな場面でも、それこそ死にそうになっても、普通の状態でいられるかどうか。

それこそが、禮法で体現したいゼロの状態に近い状態。

上がってもなく、下がってもない、そんなニュートラルな状態が武術の基本的な在り方です。

健やかで、穏やかで、たおやかで、しなやかな状態

ゼロとは自然で、ありのままで、自由で、本質的で、全てです。

人間的な状態で言えば、健やかで、穏やかで、たおやかで、しなやかな状態と言えます。

そんな状態を体現する事が武術の稽古のスタートなのです。

その状態から外れていると、すぐに思考が入り、相手と分離して、稽古になりません。

すぐにエゴで相手と対立し、ぶつかりをうみ、争いを体現してしまう在り方が上手くなってしまうでしょう。

相手に掴み掛かられても、ゼロであればそのまま相手のエネルギーが直接相手に戻っていきます。

そんなゼロニュートラルの体現をまずは稽古していきたいですね。