武術の稽古で、匕首を使った稽古をしていたときの話。

匕首の持ち方1つでどの流派か分かると。

しかしそういったマニアックなことを探求し始めるとどんどん本質からずれていく。

だから本質から稽古しましょうと言い、ゼロ化の稽古が始まりました。

目的を見失うことの弊害

よく目的を見失い、手段が目的化してしまうことがあります。

それは武術の稽古でも同じです。

稽古が楽しくて、本来は自分の人生の目的を成就するための手段であるはずの稽古が目的化してしまったりします。

そうなると、もはや目的意識が欠落するため、稽古の質が落ちるばかりでなく、方向がずれていく恐れがあります。

それが日常化してしまうと、普段から目的を忘れて生きているため自分の人生のゴールから遠ざかっていく可能性があります。

自分の人生のゴールを常に見据えて、そのゴールに辿り着くための手段が稽古であることを忘れてはいけません。

より本質的に生きる

さまざまなことに意識が分散しがちな現代。

やることが多くて、どんどん忙しさの罠にハマり自分の人生のゴールから遠ざかっていきがちです。

しかし本質は1つ。

人生で最も大切なことを最も大切にできるかどうか。

人生で最も大切なことは、自分の人生の目的を達成することであり、それは人生の志の成就です。

その志を最も大切にする生き方こそが本質的な生き方に他なりません。

そして、自分の人生の志の成就のために、自身をゼロ化して今まで誰も成し遂げられなかったことを成し遂げるための情報を降ろすこと。

アカシックレコードにアクセスする鍵である禮法をより繊細に稽古していくことが、稽古の目的であると再認識したいものです。