武術では自分の身体を正確にコントロールすることを基本的な稽古としています。
それは自分の身体を正確にコントロールできないのに目の前の相手を正確にコントロールすることはできないだろうという仮説に基づくものです。
自分の身体という宇宙を正確にコントロールする
身体は1つの小宇宙である。
これはレノンリー老師がことあるごとに伝えてくれることです。
その宇宙を通して、他の宇宙と交流する。それが武学の対人稽古のシステムです。
その対人稽古にあたり、自分の宇宙を正確にコントロールすることができなければ相手の宇宙に思い通りの影響を及ぼすことはできません。
逆に言えば、相手の宇宙に思い通りの影響を与えることができるということは、自らの宇宙を自在にコントロールできているという証明になります。
そして、それは目に見えている身体だけではなく、目に見えない空間にも働きかかっているということなので、非物質さえも自在にコントロールできるということにつながります。
目に見えない意識が描く世界
武術は意識のコントロールである。
これもレノンリー老師がことあるごとに伝えてくれるメッセージです。
だから、武術の稽古は意識のコントロールを主な目的としているということです。
意識というのは自分の宇宙を模るもの。
意識によって想像され創造されていく世界です。
そんな趣深い「意識」を手にとるように感じられる稽古が他にあるでしょうか。
引き寄せの法則などに代表されるスピリチュアルなことも、身体を通すと正確に体感して、身につけることができるようになるということです。
探求しがいのある稽古だと感じています。