日本の言葉は大和言葉と呼ばれ、その音の響きが重要視されてきました。
例えば、レイ。
レイという響きで、出てくる言葉。
零、麗、靈、禮
これらは全て同じような意味を含むものと考えられています。
ゼロ、言葉に表現できないような美しさ、見えないエネルギー、そして禮・・・
禮法とはゼロをコントロールする技術
禮法とはまさに、ゼロになる技術であり、そのゼロを活用して無限大の可能性を体現するためのツールです。
靈という見えないエネルギーをコントロールし、零(ゼロ)化するためのツールが禮法です。
つまり、禮法を使えばゼロになれるわけです。
ゼロとは空のことであり、あるようでない、ないようである、無限のこと。
禮法とは無限を体現する技法とも言えます。
礼にはじまり礼に終わるとは
日本には「礼にはじまり礼に終わる」という言葉が伝わってきています。
その意味は、礼の旧字体に答えがあります。
禮とは示偏に豊と書きますので、豊かに示す、要は「実体化」のことを意味しています。
そして、実際に形として相手に対する感謝や敬意を体現することをはじまりと終わりに行うことで、「ただただ相手への感謝の氣持ちでいっぱいである」というメッセージにすら感じます。
このような武道の精神とは、大和精神そのものであり、八百万の神たちに対するリスペクトであるとも受け取れます。
相手がいるから自分がいる。
昔の人たちはそういった感謝の氣持ちが根底にあって生きていたから、このような素敵な言葉が生まれたのかもしれません。わたしたちも、そういった感謝の心を忘れないためにも、しっかりと禮法を体得して活用していきたいですね!