武術の稽古法で有名なものの1つに站椿功があります。
ただ立つだけですが、すごく氣を練れるとか地球のエネルギーを使えるようになると言われています。
が、しかし。
実は站椿功はかなり不自然な形とも言えます。
站椿功は不自然な形
ときおり、武術の稽古では不自然な形を通じて功を練ることがあります。
それはあえて負荷をかけることで、より本質的な部分を見つめることができるからです。
要するに負荷をかけて、体得までの時間を圧縮するのです。
站椿功もその1つだと言えます。
站椿功はいわゆる中禪にあたります。
まっすぐ立ってる立禪と比較して、中間動作だということです。
つまり、相手がいる前提での中間動作の部分を切り取ってその状態でもエネルギーが通るように稽古をするということです。
そうすることで、圧縮されたエネルギーを身体に宿しやすくなり、功夫の積み上げスピードが増すということです。
站椿功で培う功夫
「立つ」という行為を稽古としてみたて、まっすぐ立つことによって、相手との相対関係においてより主体を取れるように功夫を積み上げます。
武術において、日常で行う動作を磨いていくことを主なテーマにして稽古しますから、立つという動作が上手くなるのは非常に重要なことだと言えます。
そしてまっすぐ立つことができれば、この世界に起こるあらゆることを自分が創造しているという実感とともにコントロールすることができるようになります。
要するに站椿功は創造主としての覚醒を促す素晴らしい稽古法だと言えます。