呼吸と感情について、前回の記事で書かせていただきました。
今回は呼吸と意識について深くみていきたいと思います。
呼吸と意識の関係
呼吸と意識には明確に関連があります。
息とは意識と氣のことだとレノンリー老師は言います。
つまり、息をコントロールできると意識や氣のこともコントロールできるということ。
武術の世界では、呼吸が止まると意識がうまくコントロールできなくなります。だから初心者は特に息を止めないように注意されます。
それは、呼吸が流れることで意識も合わせて流れやすくなるからです。
上級者になれば呼吸と意識を別々で使ったりしますが、初心者はまずは呼吸と意識を合わせて使えるように稽古します。
意識を使って身体の隅々まで呼吸を通す
武術は意識のコントロール稽古である。
これはレノンリー老師が常々口にしていることです。
意識をいかにコントロールするのかが武術の命題です。
そんな意識のコントロール稽古の題材として息は非常に使いやすいツールです。
具体的な方法は、息を吸ってその呼氣の中の酸素を身体中に巡らしていくもの。
相手にグラップしてもらい、動かない状態からセッティングを維持して呼吸をします。
そして、セッティングを変えずに酸素だけを接点に移動させていき、そこで相手とムスビをつくります。そうすると相手が自分の意図通りに動く様になります。
このような稽古法を使って、呼吸と意識のコントロールを身につけていきます。
そうすることで、呼吸のコントロール能力も身につくし、意識のコントロール能力も向上していきます。