日本の言語、日本語は世界においても類を見ないほど特殊な構造を持っています。
漢字はもちろん、訓読み、音読み、そしてひらがな、カタカナ…
こんな複雑な構造を持っているため、ネイティブではない日本人以外の方にはかなり習得が難しいと言われています。
そんな日本語の奥深さを兼ね備えた、日本古来の心理学があります。それが一靈四魂です。
一靈四魂とパーソナル論
今では人間をいくつかの分類に分けて傾向を探ろうとする分野がたくさんあります。血液型や占いなども同様ですが、いわゆるパーソナル理論というのがヨーロッパでは主流です。
ただ、一靈四魂はそんなパーソナル理論ができるだいぶ前から日本に存在しました。
それは本質的な人間の傾向を4分類にするものであり、その事によって、傾向を見つけようとするもの。
ただし、いわゆる血液型占いのように「A型だから几帳面」のような決めつけをするものではありません。
あくまで、その時にその傾向があるということを認識するためのもの。
なぜなら、常に人は移り変わるという概念があって、たまたまその時は荒魂でも、次の日には和魂が強くなっている可能性もあるからです。
このように、揺らぎを前提に分類しようとする試みは一靈四魂が特筆してるのではないかと思います。
一靈四魂から見る日本語の深さ
一靈四魂は、荒魂、和魂、奇魂、幸魂の4つの魂のバランスを整えて、直靈に戻っていくという考え方。要するに1つのものを認識する要素が4つあるということです。
そんな中で、荒魂と和魂で厳御靈(みずみたま)と呼んだりします。
それは魂×魂=靈という特殊な考え方があったからだと言われています。
今では不思議なことでも、昔はそれを当たり前のように使いこなしていたということです。
このように日本語には不思議な使われ方がたくさんあります。