私たちは常に何者かであらねばならないという強迫観念を持って生きています。
昨日より明日が素晴らしくなるように、しかしそうならないこともある。
そうなると「自分はダメだ」と思いやすかったりします。
しかしこれは一種の洗脳に他なりません。
ただ在るだけで素晴らしいのかもしれない
お笑い芸人、明石家さんまさんの言葉で「生きてるだけで丸儲け」というフレーズを耳にしたことがあります。
最初は偽善っぽく聞こえて、耳触りが良いだけの言葉として切り捨てていましたが、武学を志して稽古を続けていくとこの言葉の本質に触れるような感覚を持つ機会が何度も訪れます。
人は何者かになれないといけない。
そんな強迫観念を手放して、自らが今息をしていることに深い感謝の念が湧いてくる瞬間。
ただ生きているだけで、ありがたいなぁという深い感動のような感覚。
これこそ「生きてるだけで丸儲け」の感覚なのではないかと。
ただそこに在るだけで、そこには無限の価値があるのではないかと。
自然は循環する
循環するのがこの宇宙の本質であり、それこそが自然なことです。
道端に生えてる木々も雑草も須く等しく自然の一部であり、そういったものに存在価値の大小は存在しない。
全てに価値があり、全てに価値などない。
自然とはそういうもの。
ただそこにあり、循環している。
我々も自然の一部で在る以上、道端の雑草と何ら変わりなく無価値であり、無限大の価値を宿している存在なのではないかと思うのです。