宇宙の叡智。
それはゼロ=無限大の叡智。
究極のゼロの体現、それが武術の稽古の目的です。
今回はこの究極のゼロについて深堀していきます。
究極のゼロの体現
武術ではさまざまな稽古を通して「ゼロ」を磨いていきます。
それは無限大の稽古とも言えます。
和多志を最大化することで、全てを体現すること。
武学では主に3軸を通じて己を磨きます。
それが太志の縦軸によって人格を高め、愛和の横軸で人望を広めていく。
この縦と横のラインで糸となりますが、その2軸によって奥行きが生まれ、その奥行きが人徳となり、人徳を深めることで武學の3軸となります。
そして、この3つの軸を極限まで極めていくこと、それはまさにゼロに戻していくのと同じことを意味しています。
ゼロ=無限大の本質
ゼロに戻すこと、無限大にしていくこと、方向性は一見すると真逆のことのように見えます。
しかし、その本質は同じことなのです。
人間の身体を細胞レベルに細かく拡大していくと、人体の中に宇宙と同じ構造が見えてくる映像を一度はご覧になった方も多いのではないでしょうか?
つまり、宇宙レベルに広がっていくことと、人体の中のミクロに迫っていくこと、同じ映像が見えるということが、まさにゼロ=無限大を表しているといっても過言ではありません。
武術ではこのゼロの体現をメインテーマとして実体化していきます。
ゼロを体現するのが禮法であり、ゼロに戻るためのツール。
つまり、ゼロ=無限大であり、和多志が全てであり、全てが和多志であることを体現するということです。
そこに分離感がなく、ただ統合された全てが在ります。
ただそれだけのこと。
それを体現するのが武術で在り、いわば中極武術ということになります。